のりといきおいとあとなにか

原稿が進まないので
むしゃくしゃして
さんよーさんの一人芝居を書いてみました。
ssってレベルじゃなくてぽえむといえるほど完成もしていない、なんていうか、メモ書き的な……さんよーさんはこんな風にとうかいどうちゃんのことを考えてるとか、なんか私以外にはとても分からない何がしかが書きあがりました。
メモ的な。本当に。
そんなものなので見てもなんの足しにもならない言葉の羅列なのですが、自分思い出し用に続きにおいておきます。


短からぬ時間をひとつの萌と共に過ごしていると、その日々の中でも在り様というものは変わっていくよなあ、と思います。
21歳の私が描いたすざるると今の私が描くすざるるはもうなんだろう、ものすごく色んなものが異なっているので本当に分かり易いです。
新しい情報が付加されるから、というよりは書く人間が年を取るが故のものなのだろうと思います。
昔読んだ本が、今読むとまるで受け取り方が違うような、そんな感じで。
陽海も私の中でだらだらと考え出してもう一年以上が過ぎて、当初のふたりと今のふたりは少しかたちが違うように感じます。
もっと根深くなってきている。とても楽しいです。
長く付き合いが続いていくと、思い入れだとか此方からの彼らに対する感情だとかが少しずつ色を深めていって、それを眺めるのが楽しい。ああ、もっと考えたくなるなあと思います。
あー……。

何を言いたいかというと、毎日毎日少しずつかたちが変わっていってしまうので、その時々に書き留めておかないと分からなくなったりするんだよ、ということです。分かりにくいね!
まあ、思いついたメモ書きなので本当にお暇な方だけちらりしてくだされば幸い。お話ではないですよー念押しです。


そういえば今日で夏休み前の卒業試験が全て終わりまして（まあまた明けてからあるんだけど2ヶ月間）、ひとまず全部合格していそうでほっとしました。卒業出来ないと国試も受けられやしないよ。
この調子で上手く勉強しつつ、遊びつつ、最後のモラトリアムを楽しもうかなあなんて思っています。
真面目じゃないなあ。でも色んなことして、他の人では出来ない経験もしていると思うので、良いんじゃないかなあと思ってます。
凄くいろんなことを学んでいると思う。
勉強も遊びも頑張りたいというのが目標なので、最後まで突っ走ろうと思います。

泣かないで。
そう言いたくても上手く声帯が震えない、そんな俺だから。

コネクト

蹲って泣く姿を愛しいと思うことは裏切りだろうかと考えた。
本当ならば叱咤するべきなのか、無理にでも立たせて走らせることこそ、相棒として求められていることなのだろうかと考えて、それは自分には不可能だと自嘲した。
愚かな自分は彼のことを愛している。走る姿を、背負う強さを。そして何よりも、頽れるような脆さを、愛している。

かみさま。

あの日、あの草原で出会った彼が疾駆する姿を見て、篠山は其処に信仰を見た。
自身の唯一とも言える、誰も彼もに否定された存在価値を核に直走るその姿を神と崇めた。
存在することを許された気がして、涙が溢れて。
救われた気がした。

其処から数年、実際に手を繋いだのはそんな神々しい存在ではなく、小さく、弱く、愚直なまでに真直ぐな彼。
凛と伸びた背に哀を刷き、折れそうな足で地を押す危うさ。
想像とあまりに異なる彼の本質に、山陽は恋という感情を知った。
守りたい、確かにそう思った。

けれどそれは言葉にしない。それを彼は望んでいないと、知っているから。
泣かないでなんて、言って泣き止むのなら幾らだって口にする。それが虚しく溶けるだけだと、分かっているからしないだけだ。
上手く慰められたら良いのに。それも出来ない、そんな自分だ。嫌気がさす、だけど。

せめて。

震える手を上から握った。しっとりと汗ばんだ肌が吸い付いて、曖昧に二人を繋いだ。

せめて分け合えたなら。それだけでも。
恋しいという気持ちが流れ込んではくれないかと繋いだ。