めりーくりすますいぶ!（陽海ssがございます）

長いお話は到底間に合わなさそうだったので、陽海クリスマスなssを上げてみました。いや、あんまりクリスマスっぽくないんだけどね……まあそこはあれです。仕様です。
スザルルver.は明日上げる!!


そんなわけでメリーなイブですね。
フジサワは両親と一緒にご飯を食べに行ったりしました。久々でした。
ちょっとでも親孝行になれれば良いなあとか、そんなことを思いました。
長い長いモラトリアム（私の場合は普通の人より4年も長い）が、着々と終わりに近付いている、そんなことを感じた一年でした。もうすぐ、確実に、そうしょっちゅうご飯に食べに行く時間は取れなくなりそうなので、出来る内にとやってました。
両親と別れてからはお気に入りのカフェでまったり過ごしました。ガトーショコラ美味しかった**
良いクリスマスイブでした。


一昨日から2泊で、名古屋の実家に帰って、だんなことらぶやまさんと飲みに行ったりしました。
彼女は来年から就職するから、やっぱりそうそう今までのようには飲みに行ったり出来なくなりそうだからね。今の内にね。
少しずつ近付いている終わりを、それでも寂しいとは思わなくなったのは、成長と捉えても良いのかしら。
自分の周りにある全ての関係を、固着させたいと思ったのはもう随分昔のことのように思います。
変わるから良いんだなって、今は思うよ。


さて、続きに陽海ssです。短いですが宜しければどぞ!

プレゼント

 

 

今年も雪は降らなかった。もしかしたら関東以西でもホワイトクリスマスが期待出来るかもだなんて、そんなことをのたまっていた気象予報士の予報は見事に外れた。
世の恋人たちは興冷めかな、白い吐息を空に向かって吐き上げながら目を細める。寧ろ俺にとっては嬉しいんだけど、そう付け足してみる。

だってね、雪が降ったら通常運行は出来ないからね。

通常運行が出来なければ、泣くひとがいるからね。

そう、笑う。思い描いた涙を流すひとは、路線の化身である身としてはあるまじく、自身を使ってくれる数多の人々ではなかった。

なあ、東海道?

コートのポケットに両手を突っ込んで、星空を見上げながら呼び掛けてみれば、此方に近づいてくる足音を耳が拾った。
規則正しいその調律。少しだけいつもより早いような気がするのは、待っている自分を慮ってのことかもしれない、そんな妄想。
気のせいでも構わない。浸れるだけマシだろう、そう思うから。
こつこつ、こつこつ。
大きくなっていくそれに、顔を向けることはしなかった。意地なんかじゃない、信じているからだった。
次に、その足音がどんな言葉を紡ぐかを、自分は当てることが出来ると、そう。

「　　　　」

ゆるり、目を伏せる。そうだ、それで良い。
それだけで、プレゼントは十分だった。

嬉しくなって抱き寄せる。もう人気など欠片も無くなった駅のホーム。

おつかれさん。

そんな言葉と共に握った掌が、指先が冷たくて、ああ、愛しいな、なんて。
そんなことを思って。


メリークリスマス!